最終更新日: 2009 年 6 月 22 日

こんにちは、まっつんです。今回から「Apache Wicketによるユーザ登録アプリケーションの実装」に入ります。Apache Wicket(以下、Wicket)のプログラミング言語はJavaなので、KahuaSeasideよりは少しはラクできるかなーと思っているのですが、果たしてどうなるでしょうか。

早速Wicketの公式サイトを見てみましょう。

MATSUFUJI Hideharu
With proper mark-up/logic separation, a POJO data model, and a refreshing lack of XML, Apache Wicket makes developing web-apps simple and enjoyable again. Swap the boilerplate, complex debugging and brittle code for powerful, reusable components written with plain Java and HTML.

XMLというのは設定ファイルを指しているのだと思うのですが、それらを減らし、POJO(Plain Old Java Object)とHTMLによる再利用可能なコンポーネントによってWebアプリケーションを構築できるとのことです。

まずはWicketのサンプルが動作するところまで環境を整えることにします。公式サイトのQuickStartではApache Maven(以下、Maven)を利用してプロジェクトを作成しているので、まずMavenをインストールします。Mavenはプロジェクト管理ツールです。今回はMavenEclipseプラグインであるm2eclipseを使用します。m2eclipseは以下の更新サイトを利用してインストールすることができます。

http://m2eclipse.sonatype.org/update/

[Help]->[Software Update...] をクリックし、[Add Site...] をクリックします。更新サイトのURIを入力すると、m2eclipseのプラグインの一覧を参照できます。オプショナルなプラグインが多くありますが、ここでは必要最低限のものだけをインストールします。

maven2-install.png

インストールするプラグインを選択したら、[Install...] をクリックします。あとは画面の指示に従い、最後にEclipseを再起動すれば完了です。

当初はm2eclipseを使って、リポジトリから wicket-examples をインストールしようと思ったのですが、うまくいきませんでした。リポジトリにはあるのですが、どうもプロジェクトを作成するためのものではないようです。

仕方がないので、Wicketをダウンロードして、それに含まれる wicket-examplesEclipseのプロジェクトとしてインポートすることにします。

wget http://ftp.kddilabs.jp/infosystems/apache/wicket/1.4-rc1/apache-wicket-1.4-rc1.tar.gz
tar xvzf apache-wicket-1.4-rc1.tar.gz

次にEclipse[File]->[Import...] をクリックし、[Maven Projects...] を選択します。apache-wicket-1.4-rc1/src/wicket-examples を選択し、インポートするとEclipseのプロジェクトとしてインポートされます。

wicket-examples-import.png wicket-examples-project.png

次に以下の更新サイトよりWTPをインストールします。

http://download.eclipse.org/webtools/updates

最後にMavenを使ってビルドします。wicket-examples プロジェクトを右クリックし、[Run As]->[Maven build] を選択します。ビルドからアプリケーションサーバの起動までが一度に行われるよう Goals を以下のようにします。

org.codehaus.mojo:tomcat-maven-plugin:1.0-beta-1:run-war
wicket-examples-build.png

これで準備は完了です。ブラウザで http://localhost:8080/wicket-examples にアクセスするとサンプルアプリケーションの一覧が表示されます。

wicket-examples.png

ちなみに今回はサンプルアプリケーションを動作させるまでに丸一日かかりました。まっつんチャレンジシリーズの最長記録ですorz Apache Tomcatが必要だと思い込んでいて、最初にインストールしていたのですが、最後になって不要とわかりバッサリ削除したり、m2eclipseからのインストール方法をしつこく探ってみたりとかなり苦労しました。

今回QuickStartに従ってプロジェクトを作成したところ、「Wicketを試すのにMavenを利用する」という状況になりました。この「○○を試すのに□□を利用する」という構図を敬遠する人もいるでしょう。同じようにインストールにPEARインストーラを利用するPiece Frameworkについても、そのような理由により選択肢から外されるという話を耳にしたことがあります。しかし、Mavenにせよ、PEARにせよ、これらは世界中で利用されているソフトウェアであり、欠点はあるとしても概ね便利で効率的だからこそ利用されているわけです。そういった先人たちの知恵を利用してみようともせず、守旧的に自分のやり方にこだわるのは、結局誰の得にもならないのではないでしょうか。

・・・と自戒を込めつつ書いたところで今回は終了です。次回はWicketのサンプルアプリケーションを見ていきたいと思います。

参考文献

更新履歴

  • 2009/6/22: Apache Mavenに関する記述を一部変更した。
  • 2009/2/2: 公開
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